感想のお話

21 9月

あちこちで話題になりますよね

創作物を作っている方への、受け手の感想のお力問題。

 

このサイトでの管理人の立場も明らかにしておいたほうが

いいのかなということで書きますね。

文章長いのでたたみます。

 

 

 

はっきり言うと、私は感想なくても基本は困らない派です。

というのも私の作品を長く見てきている方ほどわかるでしょうが

絵柄もマンガのリズムも全く根っこの部分では

変わっていないのですよね。少なくとも十五年近く。

(多少上達は……しているはず……???)

 

それはもう私の中でずっと昔に

目指したい絵柄・世界が完成されてしまっていて

届けたい相手はまず第一に、幼い頃の自分であるからです。

 

私にとって自分に向けた創作物をよそに発表する行為は

無人島から手紙を詰めたガラス瓶を海に放流するような感覚で

受け取る人がいるのかいないのか、そもそも人なのかすら

わからなくてもいいものだと思っています。

これがプロ作家になれなかった原因でもあるのですが(苦笑)

 

「作品は誰かの手に渡って初めて完成する」

といったお話もありますが、もう少し付け加えるのであれば。

 

媒体が何であれ作品とは

受け取った皆さまが広げていってくれるうちに

違う作品にどんどん変化していくものでもあって

それはすでに「あなたの物語」となっている。

 

あなたの目に映った物語への感想は

厳密には「自作品」への感想にはならないのだと。

 

さらに踏み込んでしまうと

私自身への感想を頂いて行為が完結してしまうよりも

私のガラス瓶を受け取った「あなた」に何か変化があったのなら

その変化が続いていくものであるならずっと嬉しいと思うのです。

とても難しいことではありますけれどね。

 

本当に描けなくなる時というのは

一度経験もありましたからなおさら思いますが

絶対に私の中に原因があるときであって

受け取った誰か・どなたかのせいではないのですよ。

 

感想送らないとこの管理人は描かなくなってしまう……?

ということはおそらくないと思われますので

その点はご安心ください。無理に言葉を紡がなくていいのです。

私が受け手の時もそうなのですが、感想を送りたくなった時に

どきどきしながら送るのがお互いにとっていいことなのでしょう。

頂いたお言葉はとても嬉しく大事にしまってあります。

 

いつか物語を描くことがなくなってしまうという日が来たら

ひっそりとこのサイトも閉じてしまうと思いますが

そんな日が来ないよう、のんびり楽しんでいく予定です。